吉本新喜劇についての個人的感想~見てなくてもそこにあるという安心感~

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こんにちは。今回、読む為にずむに寄稿させていただくカジテレママ(@kajitelemama)と申します。

 

今回は私が好きなお笑いについて、その中でも吉本新喜劇について書かせていただきたいと思います。

 

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著者:カジテレママさま
Twitter:@kajitelemama
ブログ:カジテレママ
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みなさんは吉本新喜劇をご覧になったことはありますか?

 

関西出身のカジテレママとしては日常にあって当たり前の存在なんですが、他の地方の方は見たことない方もいらっしゃるようで…。

 

ということで、今回は吉本新喜劇の歴史と、私、カジテレママが個人的に思っている吉本新喜劇への思いをお伝えしたいと思います。

 

 

吉本新喜劇の紆余曲折

 

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吉本新喜劇は吉本興業に所属する芸人さんが大阪のなんばグランド花月や京都の祇園花月、東京のルミネtheよしもと、そのほか全国の巡業先ででくり広げる舞台のことをいいます。

 

吉本新喜劇の舞台に立たれる芸人さんはルミネtheよしもとに出られている芸人さんでテレビ中心に活躍している芸人さんもいますが、ほとんどが吉本新喜劇専属の芸人さんです。

 

そういう方は、「吉本興業所属」とはいわず、「吉本新喜劇所属」と言って自己紹介される方が多い印象。

 

吉本新喜劇はなんばグランド花月にて公開録画を行い、毎日放送やTBS系列の放送局で「よしもと新喜劇」として毎週放送されています。

 

そんな吉本新喜劇所属の芸人さんは、はじめから新喜劇をやりたくて入られた方の他に、漫才やピン芸人として何年かやってきた方がそちらをやめて新喜劇に入団するという形をとられる方も多く、現座長である小藪千豊さんやすっちーさんが漫才コンビ出身(小籔さんはビリジアン、すっちーさんはビッキーズ)でそれにあたります。

 

歴史をたどれば、1959年の「吉本ヴァラエティ」が始まりとされ、そのころはすでに活躍されていた芸人さんで舞台を作っていたそうですが、その後新喜劇独自の座員を増やしていきました。

 

1964年ごろから、「吉本新喜劇」と正式に呼ばれるようになり、関西では人気を博していきますが、東京ではテレビ放送しても笑いの趣向が違っていたため、全くウケず関東での放送はなくなります。

 

吉本新喜劇は基本、舞台内容はコテコテでドタバタ、ストーリーよりもギャグ優先で各座員が持ちギャグを毎回いう予定調和なスタイルをとっているため、1980年代の漫才ブームやダウンタウンが出てくることになる心斎橋2丁目劇場という新しいお笑いの流れとは合わず、吉本新喜劇は低迷していきます。

 

1989年から「吉本新喜劇やめよっカナ?!キャンペーン」が始まり、期限までに観客動員が目標に達しなかったら新喜劇自体が廃止になるというまさに背水の陣。

 

半年間で観客動員数18万人という数字はかなりきついものでしたが、キャンペーンをマスコミが取り上げたことで全国的にも再び注目されることになります。

 

座員もリフレッシュが図られて、今田耕司さんや東野幸治さんが座長に就任、ほんこんさんと板尾創路さんの130Rも主力メンバーとなるなど新しい風を入れたこともあり、客足も戻り、観客動員の目標も達成。新喜劇は存続されます。

 

現在、吉本新喜劇で活躍されている島田一の介さんや浅香あき恵さんもこの時はリストラされているんですよ。(二人で漫才コンビを組まれていました)

 

その後は逆に吉本新喜劇ブームになり、海外公演を果たすなどしています。

 

現在は、大阪では4人の座長が交代で毎週舞台を担当。コテコテなノリ、ギャグを優先するスタイルは基本的に変わっていませんが、女性の座長が誕生するなど形を少しずつ変えながら絶えず笑いを届けてくれています。

 

 

現在の吉本新喜劇

 

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現在の吉本新喜劇は巡業以外では大阪と京都、そして東京で定期上演されています。

 

東京はルミネtheよしもとで東京オリジナルの脚本と出演者で行われており、テレビ出演も多い今田耕司さんや東野幸治さん、石田靖さんが座長をされていて、専属座員は基本的にはいません

 

大阪と京都は専属座員と座付き作家がいて、毎週火曜日に新作が発表されます。専属座員も「よしもと新喜劇」以外のテレビ出演もしますが、基本は吉本新喜劇というスタンスです。

 

現在の座長はこちらの4人。

  • 吉本新喜劇をこよなく愛して他のテレビ番組でもその愛がダダ洩れている小藪千豊さん 
  • 座長であるのに関わらずいじられキャラな川畑泰史さん
  • すち子という人気キャラを生み出して新しいファンを新喜劇に連れてきたすっちーさん
  • 座長候補を押しのけて若いながらも座長に就任した酒井藍さん

 

酒井藍さんは初の女性座長としてとても話題になりました。

 

この座長さんのうちの一人が作家さんと一緒に脚本を作成し、上演するシステムをとっています。

 

なので、座長さんの色が出やすく、同じ吉本新喜劇で舞台設定が同じでも雰囲気はがらりと変わったりします。

 

また、台本が出来上がれば即稽古し、すぐ舞台になってしまうという、他の演劇では考えられないスピードで毎回上演スピードとなっています。

 

個人的に現行の座長さんではすっちーさんが一番好み。

 

すっちーさん演じるすち子のキャラと、吉田裕さんペアで行う「乳首ドリル」という大晦日の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対笑ってはいけないシリーズ」でなんと俳優の西岡徳馬さんもやられた「すんのかいせんのかい」というやりとりはいつ見てもおもしろい。

 

座長の下にはリーダーとよばれる副座長もいて、座長の代わりに演目を決めることもあるそうです。

リーダーは現在、

  • すっちーさんの乳首ドリルの相方、吉田裕さん
  • 最近、金原早苗さんの滝川クリステルと一緒に小泉進次郎さんのものまねをされている信濃岳夫さん
  • 座長になりたいのになれないという自虐がネタになっている清水けんじさん
  • 活舌が悪すぎて何を言ってるかわからないのが持ちネタ(どんな持ちネタ?)の諸見里大介さん

の4人。座長だけでなく、リーダーが座長の代わりをしたり、座員になって〇〇周年としてマドンナ役や元座長が座長公演をするなど、昔とは違って常に新しい風を入れようとしているのもステキですね。

 

新喜劇の中で結婚される方も多く、元座長の内場勝則さんとキレたかと思ったら、「怖かったぁ」とぶりっ子になる未知やすえさんや、現座長の川端泰史さんと元マドンナ役の森内紀世さん、吉田裕さんとコメディNO.1の前田五郎さんの娘さんでもあり、マドンナ役をされている前田真希さんがいます。(川畑さんと森内さんはその後離婚されてますが)

 

もっと歴史をたどると西川きよしさんと西川ヘレンさんも出会いは吉本新喜劇でした。

 

新喜劇女優のグルメ情報がおもしろい

 

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ABCテレビの「なるみ・岡村の過ぎるTV」(ABCテレビ毎週月曜23:17~)で不定期に放送されるのが、「新喜劇女優のおすすめしすぎる〇〇」

 

お昼の出番が終わられると、女優さんたちは劇場近くのなんばのデパ地下でそれぞれお惣菜買われるそうなんですが、これがおもしろい。

 

まず、女優さんによって好きなデパートが違う。推しデパートがあるんです。

 

そして、後輩にもプレゼントすることもあるため、買う量が半端なく多い。

 

また、デパ地下を知り尽くしているので、お店の情報やおいしいものの情報に詳しい。

 

そして、舞台女優さんでも舞台を降りたら、奥さんでありお母さんという立場で私たちと同じように(内容は結構セレブですが)献立を考えて料理をされているのにすごく親近感をもつという。

(新喜劇の中でもお金持ちの役をされることはありますが、基本みなさん一般人の役をされるので、ただでさえ親近感がわいているんですが)

 

この新喜劇女優のおすすめコーナーは不定期でシリーズ化するぐらいなので、私だけじゃなく、好きな人がたくさんいるんだと思います。

 

吉本新喜劇と私

 

関西生まれだった私は、息をするのと同じように漫才番組や吉本新喜劇を見て育ちました。

 

子どものころは、間寛平さんがまだ若いのにおじいちゃんの役をすることが多く、運動神経が抜群だったので家やお店のセットの上に猿の真似をしながら上ったり下りたりするのがめちゃめちゃ好きでした。

 

池野めだかさんの猫と間寛平さんの猿の対決とか、死ぬほど笑ってました。

 

それと同時に一時間のテレビ放送の中で最後は人情話として泣かせる演出もあり、子ども心に情緒もはぐくんでもらえた気がします。(今でも、松竹新喜劇のような人情話が最後に展開されることが多いです)

 

よしもと新喜劇以外にも「花の駐在さん」という明石家さんまさんが主役で回りを新喜劇のメンバーがかためる舞台も朝日放送系列で放送されていてそちらもよく見ていました。(花の駐在さんは最初は桂三枝(現・桂文枝)さんが主役でしたが私が見ていたころはさんまさんでした)

 

舞台の端から端までをおなかで滑って移動する高石太さんという方や、間寛平さんと一緒に座長を務められていた木村進さんが好きでしたね。どちらもその後新喜劇からは去られてしまうんですが。

 

その後、私自身が岐阜県に引っ越したこともあり、だんだん新喜劇に触れる時間が少なくなります。

 

そんなときに、先述した「新喜劇やめよっカナ?!キャンペーン」が始まります。小さなころから慣れ親しんだものがなくなるのが辛くて、また注目し始めたのもこのころ。

 

その後、人気を取り戻したらまた見なくなっていく(笑)んですが、結婚したらまた見るようになります。

夫とは同い年で、見ていたテレビ番組も同じものが多いので、吉本新喜劇の話題で盛り上がったんですね。(夫は小学生のこと東京から岐阜に引っ越してきていました)

その頃は、辻本茂雄さん内場勝則さんが座長を務めていて、舞台設定は昔と同じでも新しい芸人さんのギャグや演出が新鮮でまた毎週見るようになりました。

 

他のお笑い番組や芸人さんはずっと好きで見続けているんですが、吉本新喜劇はよく見る時期と全く見なくなる時期を繰り返すイメージです。

 

でも、そんなことができるのは見なくてもいつもそこにあるという安心感からなんでしょうね。

 

新しい風を入れつつマンネリを楽しむ吉本新喜劇

 

吉本新喜劇の俳優さんは、舞台上では自分のギャグを炸裂させ、笑いを届けてくれますが、他のテレビ番組に出ていてもどことなく、一般人スタンスというか、あくまでも新喜劇出身で他の芸能人とは違う空気感なのがとても好きです。

 

実際、一週間もしないうちに新しい舞台を踏まないといけないので、プライベートはかなり地味なんだと思います。

 

また、他のテレビタレントとは違ってやっぱり舞台に軸があるからなんでしょうね。

 

でも、お金を払って見に来ている目の前の人を笑わせるというのはとても難しいこと。

カッコつけることなく、毎度同じギャグをやり続ける姿、仲間がギャグをしたときは思いきりズッコケる姿がとてもカッコいいと思います。

 

小さいころから見ていた私だけじゃなく、東京出身の夫も笑いますし、私の子どもたちも笑うとても分かりやすい笑いのパターン。まさに全世代に通用する笑いです。

 

それを着実にやられているプロフェッショナルな部分と、地味というか舞台を降りれば普通の人っぽい座員のみなさんのお人柄の対比がとても魅力的。

 

見る側としては、同じ流れの展開に飽きるときもあるのですが、新しい風も入れながらそのマンネリをやり続けてくれるのですごく安心できる存在です。

 

吉本新喜劇がなくなったら困るので、本当ならずっと見続けて好きだと言い続けるのが本当のファンなんだと思うんですが、私は常に新喜劇のニュースは気にしつつも、これからも見たり見なかったりしながら、吉本新喜劇を楽しみたいと思います。

 

以上、「吉本新喜劇についての個人的感想~見てなくてもそこにあるという安心感~」でした。

 

 

 

私は普段、「カジテレママ」というブログでお笑いから音楽、ドラマといったエンタメ系の記事と、家事のことを書いています。

 

かなり偏りがあるブログですが、よかったら遊びに来てくださいね。

 

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