サウナに入っている時にサウナハットをかぶっている人を見かけたことがあると思います。また、おしゃれのためにサウナハットを被っているけど、サウナハットの効果を知らないという方もいると思います。
本記事では、サウナで帽子(サウナハット)をかぶるのはなぜ?サウナハットの効果は何?という疑問について、サウナハットをかぶる理由や効果を解説します。また、普通の帽子とサウナハットとの違いや素材の種類、正しいサウナハットの使い方やマナー・注意点も紹介します。
- サウナハット(サウナキャップ)の効果は何?
- 頭にタオルを巻くだけとの効果の違い
- サウナハット(サウナキャップ)って何?
- サウナハットと普通の帽子の違いは素材!素材の種類も紹介
- サウナハットの選び方
- サウナハットのマナーと注意点・使用禁止の施設もある
サウナハット(サウナキャップ)の効果は何?
昨今、サウナでサウナハットを利用する人が多くなってきました。サウナハットをつけない人からすると「なんのためにサウナハットをかぶっているのだろう」、「なぜサウナで帽子をかぶっているいんだろう」と疑問を感じると思います。実際にサウナの中でサウナハット(サウナキャップ)をつけることでもたらされる効果は以下の通りです。
- サウナの熱による髪の毛のダメージを防ぐ
- サウナハットをかぶって頭皮への乾燥を防いでいる
- のぼせを防止している
- よりサウナに集中するためにサウナハットをかぶっている
サウナハットをかぶることの効果としては、髪の毛や頭皮のダメージを防ぐ効果が2点と、体温の上昇しすぎによるのぼせを防ぐといった体を守る効果が1点あり、自分の体に起こるダメージや危険から身を守る効果があると考えられています。
では実際にサウナに入る時に髪の毛や頭皮、体にどういったダメージや危険が起きているかも説明しながらサウナハットをかぶる意味を解説します。
サウナの熱による髪の毛へのダメージを防ぐ
サウナに入浴している間はサウナに入っている人がいる空間は高温で70℃~100℃ほどの空間になっています。ヘアドライヤーやヘアアイロンのようにサウナの暑さも、髪の毛に熱を与えるため、タンパク質変性起こして髪の毛は弾力を失っていき、固くなっていきます。
特に、濡れている髪の毛ほど熱によるダメージを受けやすく、何も対策せずにサウナに入ると髪の毛は100℃近い熱にさらされるため、髪の毛に空洞が発生しやすく成りパサつきの原因になる可能性があります。
サウナハットをかぶって直接受けるサウナの熱を帽子でカバーすることで、髪の毛に対するダメージを緩和させることができます。
サウナによる頭皮の乾燥を防ぐ
サウナは高温低湿な空間であり、温度は70℃~100℃、湿度は20%~とカラッと暑い空間になっています。髪の毛は高温の温度による影響だけでなく、湿度の低さから乾燥という弊害を髪の毛に与えます。
何も対策せずにサウナに入るとサウナのサウナの温度の高さと湿度の低さで髪の毛の毛穴は乾燥します。毛穴が乾燥している時に起きる症状は①かゆみ②フケ③脱毛・薄毛などの症状が引き起こされます。
サウナハットをかぶって入浴することで、サウナハットの中の温度や湿度を保ったまま入浴することができるので、頭皮を乾燥から守ることができます。
サウナでのぼせることを防止する
サウナに入ると体は全身が高温の空間にいる状態になります。のぼせる原因は血圧の急激な上昇や低下、血管の拡大縮小によって脳に血液が行き届かない状態になってしまうと考えられております。
また、サウナは足や体より頭付近の方が温度が高く、温度の高さからのぼせの原因にも繋がります。サウナハットをかぶると、普通の帽子が太陽の直射日光を防ぐようにサウナの熱波の直射を防ぐことができるため、急激な体温の上昇や血圧が変化することを防ぐ役割を持っています。
サウナにより集中することができる
サウナハットは頭だけでなく、帽子のつばで少し視界を遮ってくれたり、耳の近くまでつばがあるデザインのものもあるため、サウナの中の周囲の視界や会話を普段より遮ってくれるため、普段のサウナより更にサウナに集中できる環境を作ることができます。
頭にタオルを巻くだけとの効果の違い
サウナの中には頭にタオルを巻いたり、かぶせたりする人もいます。頭にタオルを巻くのとどう違うの?サウナハットはタオルでも十分ではないの?と疑問に思うこともあると思います。
結論、頭にタオルを巻くこともサウナハットをかぶることも同じ効果が期待できますが、サウナハットの方が効果が高いと考えられています。
頭にタオルを巻くことで、髪の毛や頭皮へのダメージを防ぐこともできますが、タオルは生地が薄く、熱による影響を受けやすいと考えられています。サウナハットの方が断熱性も優れておりまた、手入れも楽なためサウナハットの方が頭皮や髪の毛を守るために適しているサウナ用品だと言えます。
サウナハット(サウナキャップ)って何?
サウナハットを利用していない人からすると、『そもそもサウナハットって何?』、『なぜサウナの中で帽子をかぶるようになったの?』という疑問が出てきます。
サウナはフィンランドが発祥と言われていますが、サウナハットの発祥はロシアで生まれたとされています。寒い国のロシアではサウナの温度が100℃以上を超えることが多く、サウナの熱から体を守るために手にグローブをつけたりするようになり、髪の毛や頭皮を守るものとしてサウナハットが生まれました。
そして昨今の日本のサウナブームの中に、ロシアで一般的に使用されているサウナハットが日本でも使われるようになり、現在も人気のサウナアイテムとして利用されています。
サウナハットの正しい使い方
サウナハットの正しい使い方は髪を帽子が覆いかぶさるようにかぶることです。また、サウナハットは髪の毛や頭皮だけでなく、耳や肌を熱から守ってくれるので耳や肌をかぶせることができるデザインであれば耳や肌までかぶせて着用すると、サウナハットの効果を最大限発揮することができます。
サウナハットと普通の帽子の違いは素材!素材の種類も紹介
『サウナハットと普通の帽子の違いは何だろう』という疑問もあると思います。普通の帽子とサウナハットの一番大きな違いは素材だと考えられます。
普通の帽子の原材料は帽体と呼ばれる天然草を編み上げられたものが使用されることが多いですが、サウナハットはフェルト生地やコットン生地などのものが多く、特に吸水性や耐熱性に優れた生地が使用されることが多いです。
他にもリネン生地やポリエステル・ナイロン生地のサウナハットも存在し、それぞれ利点が存在します。サウナハットの生地のそれぞれの特徴を示した表が以下のものになります。
サウナハットの素材 | 吸水性 | 耐熱性 | 耐久性 | 手入れのしやすさ |
---|---|---|---|---|
フェルト(ウール・羊毛) | 〇 | ◎ | ◎ | △ |
コットン生地 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
リネン生地 | △ | △ | 〇 | ◎ |
ポリエステル・ナイロン生地 | × | 〇 | 〇 | ◎ |
フェルト(ウール・羊毛)生地
サウナハットの素材の中で人気度が高く、多くの方が利用しているサウナハットがフェルト生地のサウナハットです。ウールや羊毛などの素材もフェルト生地と呼ばれております。耐熱性や吸水性に非常に優れており、お湯や汗で水分が多く発生するサウナにとても適していると言えます。
加えて、消臭効果・防臭効果も高いため、汗の臭いがそのまま残ることがありません。
しかしフェルト生地のサウナハットは洗濯ができないため手入れが難しく、手洗いでしか洗うことができません。手入れのしやすさを重視したサウナハット選びをするのであれば、フェルト生地のサウナハットを避けて選ぶべきです。
コットン生地
コットン生地のサウナハットも、フェルト生地と同じくらいの人気を誇る素材です。吸水性が高いだけだけでなく、肌触りや着心地が良いことや、フェルト生地と違って丸洗いが可能であるため、手入れも楽であることが人気である理由です。コットン生地のサウナハットは丸めて持ち運ぶこともできるため、携帯性も抜群です。
リネン生地
リネン生地は、生地が持つ特有の光沢感や肌触りから、サウナハットとして利用されるもあります。リネンの生地は薄くて軽く、持ち運びが非常に楽です。また、リネンも丸洗い可能なため、手入れも非常に楽です。
しかし、吸水性や耐熱性は比較的に高くないので、リネンの生地のサウナハットを選ぶときは、寿命が長くないことを念頭に置いておきましょう。
ポリエステル・ナイロン生地
ポリエステルやナイロンで作られているサウナハットも存在しています。化学繊維であるため、吸水性はなく水を弾きますが、速乾性に優れていることと、手入れ不要だという点、更におりたたみ可能ため、持ち運びにも優れている点とメリットがいくつか存在します。
しかし、化学繊維であるため、人の肌と合わないと感じる人も少なくありません。ポリエステル・ナイロン生地のサウナハットを選ぶときは、自分の肌に合うか手で触って確かめてから購入することが推奨されています。
サウナハットの選び方
ここでは、『サウナハットの正しい選び方は何?』、『サウナハットの選び方はどうする?』と疑問に思っている人に向けての内容です。サウナハットの選び方は主に4点あります。
- 価格
- 素材
- デザイン・機能性
- 手入れのしやすさ
この4つの項目を見ながらサウナハットを選んでいくことをオススメします。
サウナハットの価格の相場は、2000円~5000円ほどです。ネットショッピングや通販では、1000円くらいで販売されているものもあるため、最初のサウナハット選びは、価格が高くないものから試すことも可能です。
素材は上記で述べたように、大きく分けて、フェルト生地・コットン生地・リネン生地・ポリエステル(ナイロン生地)の4つに分類されます。それぞれの生地によってデザインや機能性・手入れのしやすさなどが変わってきます。
自身の肌の感覚の好みに合わせたり、手入れのしやすさや、デザイン性など重視する項目にあったサウナハットを選ぶことで、自分にあったサウナハットを選ぶことができます。
サウナハットのマナーと注意点・使用禁止の施設もある
サウナや施設でサウナハットを利用する時のマナーや注意点は以下の通りになります。
- サウナハットが利用可能かどうか確かめて入浴する
- サウナハットをサウナ以外の場所で着用しない
- サウナハットを湯舟の中にいれない
- サウナハットの手入れを施設内でしない
- いい素材のサウナハットを利用する
そもそもサウナの施設の中には、サウナハット着用を禁止している施設があります。理由としては、『サウナハットの毛玉が施設や機械に悪影響を及ぼしている可能性がある』という理由が一番だと思われます。そういった施設ではサウナハットを利用することはできないため、施設のルールを確認して従ったうえでサウナハットを着用しましょう。
また、サウナハットはサウナ施設以外での着用はマナー違反になります。施設内でサウナハットの毛玉やゴミの手入れをすることも、施設が汚れる原因になるので、マナー違反にあたります。サウナハットを利用する時は上記のマナーを守りながら着用することを推奨します。
サウナの入り方にもマナーが存在します。サウナハットだけでなくサウナに入るマナーもおさえて、迷惑をかけずにサウナを楽しみましょう。サウナの入り方やマナーについては以下の記事で紹介しています。