サークルK・サンクス全店がファミリーマートへブランド統合したことについて思う事

 

 

「サークルK」は名古屋市に、「サンクス」は仙台市に1号店をオープンした1980年以来、双方とも順調に全国展開を実現しました。

そして、2018年11月30日、全国の「サークルK・サンクス」店舗における営業を終了させ、当初の予定よりも早くファミリーマートへのブランド統合を完了、両コンビニの38年間に渡る歴史に幕を閉じています。

 

 

 

老舗コンビニのサークルKとサンクス

 

ともに1980年誕生の両コンビニ、「サークルK」と「サンクス」。

サークルKは、本場アメリカのサークルK社より、大手スーパーの「ユニー」がライセンス契約を締結、名古屋市で3月に1号店を誕生、全国へと店舗数を拡大させていきます。

一方のサンクスは、スーパーマーケットチェーン「長崎屋」によるコンビニ事業部として設立され、同年11月、仙台市に1号店を出店、翌年には関東地方への進出を成功させ、全国展開していきます。

その後、1998年の10月にサークルKへの転売により提携締結。

2001年7月には、双方のオリジナル性を特化しながら統合を進めるための特殊会社を設立します。

そして、2004年の9月に方針を一新して合併、「株式会社サークルKサンクス」が発足され、ユニーの完全子会社となりました。

当時、2つの大手コンビニによる経営統合が国内でのコンビニ業界初ということで、大きな話題にもなりましたが、残念ながら店舗のブランド一本化は成功に至らず、両ブランドにおけるFC契約のシステムや条件などの相違により、多くのフランチャイザーが離脱、もしくはローソンやセブン-イレブンなどライバルブランドへの転換を図ったことも事実です。

 

 

ファミマとの経営統合~ブランド転換

 

そして2016年9月、「ファミリーマート」が、サークルKサンクスの親会社である「ユニーグループ・ホールディングス」を吸収合併し、商号を「ユニー・ファミリーマートホールディングス」と変更して特殊会社を発足します。

同時に、初代法人であるファミリーマートのCVS事業においては、サークルKサンクスへの吸収分割することで継承し、2代目となる「株式会社ファミリーマート」として商号を改め、東京都豊島区へ本店を移転します。

その直後から、サークルKサンクスよりファミリーマートへとブランド転換を開始。

当初、2016年2月での発表では、「2019年2月までの屋号統一」を目指していたようですが、予定よりも早くにブランドの統一化を完了させたことには、サークルKサンクスでの失敗も踏まえてと言っても、過言ではないでしょう。

しかも、サークルKサンクスの売上成績は惨状ぶりが続き、ファミマの足を引っ張る形になったことから、ファミマがサークルKサンクスを吸収合併したこと自体が失敗だったのではという見方が強まってしまったことは否めません。

他大手のコンビニ、ローソンやセブン-イレブンとの売上比較でも、当然ファミリーマートが若干低めであったことからも、ブランド統一の早期化が必要であったと納得できます。

そうして、2017年2月末までに商品の統合を完了、同年6月末には物流拠点における統合を完了し、2018年10月末までには、約5000店舗がファミマとしてブランド転換を完了させています。

転換完了の店舗においては、「イートインスペース」や「マルチメディア端末」の設置など、ファミリーマートの長所を導入し、サービスを強化していきます。

特に、サンドウィッチなどコンビニ各社が強みとする中食商品をはじめ、ファミチキ、ファミマカフェといったファストフードが順調に売上を向上。

さらに、サークルKサンクスからは、「濃厚焼きチーズタルト」や「焼きとり」などをファミリーマートにて販売していきます。

結果、1日における客数と売上高が平均して10%ほどアップするなど、そのポジティヴな効果が確認されるようになります。

また、物流統合で配送のさらなる効率化が実現され、コスト削減はもちろんのこと、高クオリティ商品の提供、トラック数削減によってCO2排出削減にも大きく貢献できるようになりました。

このブランド一本化により、全国のファミマ店舗は約1万7000店と大きな拡がりを見せ、セブン-イレブン・ジャパンやローソンとともに、コンビニのトップ3として躍進することに。

 

 

24時間の営業化、公共料金の支払い、ATMやマルチメディア端末の設置、コンサートなどチケットの予約・購入、郵送・配送など、コンビニ業界におけるサービスの充実性は進化し続けています。

その一方、業績不振により閉店を余儀なくされる事業主や、製造・販売中止となる商品なども増えていくことは確か。

ブランド一本化を完了させた新生ファミリーマートも、様々な苦境を乗り越えながら、地域に必要とされるコンビニとして、繁栄していくのではないでしょうか。