リボ払いの返済のコツは早く返すこと!返済期間を早くする方法や長期化する原因も紹介

米国では主流の支払い方法とされ、日本でも多くの人が利用する『リボ払い』。支払いを分割にして毎月一定の支払いにすることで、毎月負担なく返済することが可能ですが、リボ払いの残高が蓄積されなかなかリボ払いが終わらない...といったリボ地獄に陥っている方が存在することも事実です。

リボ残高を早く終わらせたい人は、リボ払いに対する正しい知識を身に着けて自身にあったリボ残高の返済方法で早く返済する必要があります。

本記事では、リボ払いを早く返済するコツや、そもそもなぜリボ払いが終わらないのか原因と理由について解説しています。

リボ払いを早く返済するコツ

リボ払いは毎月の負担を減らせる非常に便利な支払い方法ですが、実は支払いの残高があまり減っておらず払っても払っても返済が終わらないことがあります。

実は、リボ払いは毎月決められている金額を支払っているだけではなかなか終わらないようなシステムになっており、リボ払いを利用すればするほど返済が長期化する仕組みになっています。

リボ払いを返済する一番のコツは、

『少しでも早く返済する』ことです。

リボ払いには支払い金額に対して手数料(利息)が上乗せされた金額を毎月支払っています。そのため、少しでも早く返済できると、余計な手数料(利息)を払わずに返済することが可能です。

では、どうしたらリボ払いを少しでも早く返済することができるのでしょうか?以下がリボ払いを早く返済する方法になります。

◎リボ払いを早く返済するコツ7点

  • リボ残高の明細や何の支払いに使ったかを把握する
  • リボ残高が残っている間はリボ払いを解除して使わない
  • リボ払いの支払い方法『一括返済』でまとめて一度で全て返済する
  • リボ払いの支払い方法『繰り上げ返済』で部分的に多く返済する
  • 毎月のリボ払いの支払い金額を高くして返済する
  • カードローンに借り換えて金利を下げる
  • どうしてもリボ払いが払えない...『債務整理』で利息を減額する

リボ残高を早く返済する方法はいくつか存在しますが、一度にすべての方法を実践することは難しいため、自身の環境や境遇から適した方法を選んで実践する必要があります。

リボ払いの利用明細やリボ残高を把握する

まずリボ払いを早く返済するコツの1つに、利用しているリボ払いの利用明細や、毎月の支払い金額であるリボ残高を把握しておく必要があります。

リボ払いは毎月の支払い金額が一定であるため、リボ払いを利用している人にとってはリボ残高や利用明細を把握していなくとも不自由や不便なことはありません。しかし、リボ払いの残高を把握せずリボ払いを利用し続けているとリボ残高が膨れ上がり、気づかぬままリボ地獄に陥ってしまう可能性が高くなります。

上手に早くリボ払いを返済していくには、リボ払いの利用明細やリボ残高(元金)を常に把握し、あとどれくらいの返済期間で返済できるかを計算できるようにして計画的にリボ払いを返済するプランを頭で把握して、「何にいくら使ったのか」、「今月のリボ払いの支払い金額は払えるのか」を計算しておきましょう。

リボ払いを解除して完済するまでリボ払いを使わない

今すぐリボ払いを解除して、今月のリボ払いの支払いからリボ払いを止めることは、今すぐ誰でもできるリボ払いを早く返済するコツの1つです。

リボ払いの仕組み上、リボを日常的に利用し続けているとリボ残高が減らないどころか、残高に対して手数料が発生するため、慢性的に高い手数料を支払い続けることになり結果としてリボ残高が減らなくなってしまいます。

今すぐリボ払いを解除することが可能であれば、完済するまでリボ残高を増やすことなく返済に専念することができるため、比較的早くリボ払いを返済することができます。

日常的にリボ払いを利用している人は、少しの間だけリボ払いをやめてクレジットカードの支払いに変更するか現金支払い、もしくは銀行口座から直接支払われるデビットカードの支払いに変更しましょう。

手元に十分なお金がない状態でリボ払いを継続しないと生活が難しい人も、まずはリボ払いを解除して毎月のリボ払いの支払い金額(元金)の設定を低く変更することで、少しずつ返済することが可能です。

お金に大きな余裕がある人は一括返済

リボ残高より多く現金を持っている人は、リボ残高を一括で返済する一括返済を必ず行いましょう。

一括返済とは、リボ払いの支払い方法の1つでありリボ残高を翌月の支払いでまとめて一括で支払ってしまう支払い方法です。一括返済をすることによって、毎月のリボ払いの支払い金額に上乗せされる手数料を大幅にカットすることができ、長期化しやすいリボ払いを一回で完済することができます。

一括返済はリボ払いを一番早く返済できる方法になりますので、リボ残高より多く現金をもっている人は今すぐ払ってリボを完済することができます。

急にお金ができた時は繰り上げ返済でこまめに返済

「リボ残高より多くの現金は持っていないけど、急に多くのお金が入ってきた」

「今月はリボ残高の支払いを少し多めに返済したい」という方には、繰り上げ返済という支払い方法で少し多めにリボ残高を返済することができます。

繰り上げ返済とは、毎月の元金の支払い設定より多くのリボ残高を返済したい時に利用する支払い方法です。

◎繰り上げ返済の例

毎月元金10000円でリボ払いを返済していたが、ボーナスによる臨時収入が発生したため、来月だけ元金40000円をプラスして50000円のリボ残高の返済を行った。

繰り上げ返済は、ボーナスや仕事のインセンティブのような臨時収入が発生した時に利用するのが効果的です。繰り上げ返済も一括返済同様、リボ払いの返済期間を早める事ができるコツの1つになりますので、手元に少し現金の余裕がある人は、繰り上げ返済を適宜行い、少しずつリボ残高の支払いを進めていきましょう。

リボ払いの毎月支払い金額を高くする

リボ払いは返済のスピードが命です。早く返済できればその分余計な手数料を省くことができる一方、支払い金額が少ないと完済までかなりの時間とお金を要することになります。

リボ残高の毎月の支払い金額を高く設定することで、リボ残高を少しでも早く減らすことが可能です。下記の表が、返済金額による100万円のリボ残高の返済シミュレーションですが、毎月5000円ずつ返済した場合、約123回の返済が必要になりますが、毎月30000円ずつ返済した場合は約34回で返済することができます。

また支払い総額を比較してみても、毎月5000円ずつリボ払いを返済した場合は約1570583円に対して、毎月30000円を返済した場合の支払い総額は1214625円と、約30万円ほど支払い金額を減らして返済することができます。

このシミュレーションから、お金に少しでも余裕がある時はリボ払いの毎月の支払い金額をあげて支払うことがリボ払いの返済のコツだということがわかります。

100万円のリボ残高シミュレーション(手数料・年利は15%で計算)
リボ残高の支払い金額 毎月の支払い金額(初月) リボ残高(元金) 手数料(利息) 支払い回数 支払い総額
5000円/月 31500円 19000円 12500円 123回 1570583円
10000円/月 31500円 19000円 12500円 86回 1483155円
20000円/月 32500円 20000円 12500円 50回 1318750円
30000円/月 42500円 30000円 12500円 34回 1214625円

(参考:楽天カード ショッピングリボ払い返済シミュレーション

金利の低いローンに借り換える

リボ払いの膨れ上がったリボ残高をカードローンのような金利の低いローンに借り換える事で利息を抑えて返済することもリボ払いの返済のコツです。

リボ払いの年利(利息)の相場は約15%~約18%です。

例えば、金利手数料(利息)を18%でリボ払いしているところから、実質年利14%のカードローンに借り換えることで、利息を4%も減額して負担の大きい手数料を省くことができます。

リボ払いをローンに借り換える注意点は、クレジットカード会社によってはリボ払いの利息よりローンの利息の方が高くなってしまう可能性がある点です。カードローンなどに借り換える時は、今のリボ払いの利息と借り換え先のローンの利息を比較し手数料を下げることができるのかどうかを必ず確認する必要があります。

以下が借り換えが可能なカードローンの一例になります。金利(実質年率)の数字は、カードの種類やプラン、借り換え金額などの条件によって変動するため公式サイトで必ず確認することをおすすめします。

◎借り換えができるカードローンの一例

カードローン 金利(実質年率)
楽天銀行スーパーローン 1.90~14.50%
みずほ銀行カードローン 2.0%~14.0%
ファーストプレミアム・カードローン(アイフル) 3.0%~9.5%
イオン銀行カードローン 3.80%~13.50%
三井住友銀行カードローン 1.50%~14.50%
ACマスターカード(アコム) 3.0%~18.0%
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック 1.8%~14.6%
プロミスのカードローン 4.5%~17.80%
SMBCモビット カードローン 3.00%~18.00%
オリックス銀行カードローン 1.70%~14.80%
アイフルキャッシングローン 3.00%~18.00%

 

債務整理でリボ払いの利息を減額

いくら払ってもリボ払いの残高が減らない...という方も存在します。また、リボ払いを返済したいけど生活が苦しく支払い金額を上げて返済することも難しいといった方も多く存在します。

そういったリボ払いの残高が払えない人の最終手段として、法的処置によるリボ払い利用者の返済を手助けする債務整理を利用することで利息の減額が可能になります。

債務整理は、クレジットカード会社側との交渉や面倒な手続きを専門の弁護士が行うため、手間をかけることなく行うことができます。

リボ払いの手数料の減額には、債務整理の中でも『任意整理』が効果的とされています。ではなぜ任意整理が有効なのかを下記で説明します。

任意整理とは何?メリットとデメリット

任意整理とは、弁護士が債権者(クレジットカード会社)と直接交渉して、リボ残高の将来利息と呼ばれる、今後払う手数料をカットしたり、リボ払いの返済プランを組みなおしてリボ払い利用者のリボの支払いを楽にする手続きのことを指します。

◎任意整理のメリットとデメリット

  メリット デメリット
任意整理

・リボ払いの残高にかかる手数料を減額することができる

・弁護士が交渉から書類の準備までするため余計な手間がかからない

・手続きが簡単

金融機関及び信用情報機関へブラックリスト入りをしてしまう

・継続した収入がある人でないと任意整理ができない

・債権者(クレジットカード会社)から任意整理の協力を得ることができない可能性がある

任意整理のメリットは、リボ残高の手数料を減額できることや手続きが簡単に行える点にありますが、最大のデメリットとして金融機関や信用情報機関へ一発でブラックリストに入ってしまう事です。

任意整理は、金融の事故として取り扱われるため事故情報として登録されます。一度ブラックリストに登録されると新たな借り入れができない状態になり、クレジットカードの新規申し込みの審査に通らない可能性も非常に高くなります。

リボ払いは支払いが長期化しやすい仕組みに問題がある

『リボ払いはやばい』『リボ払いが終わらない』という方は、リボ払いの支払いの仕組みが長期化しやすい仕組みになっていることをご存じでしょうか。

リボ払いには、『定額方式』、『残高スライド方式』、『定率方式』の3種類存在します。リボ払いを利用している人は、どれかの支払い方法でリボ払いを毎月支払いしていますが、リボ払いが終わらない原因はその3つのリボ払い支払い方法の仕組みにあります。

◎リボ払いの支払い方法の種類

リボ払いの支払い方法 定額方式 残高スライド方式 定率方式
特徴

・毎月あらかじめ定められた一定の金額を支払う方法。リボ払いの利用残高に応じて手数料が加算される

リボ残高に応じて、毎月の支払い金額が変動する支払い方法。

リボ残高に一定の割合を掛けた金額を毎月支払う方法
支払い例

①元金9000円と手数料1000円の合計10000円を支払う(元金定額方式)

②元金10000円と手数料1000円の合計11000円を支払う(元利定額方式)

リボ残高30万円の場合は、毎月の支払い金額は20000円、リボ残高が10万円の場合は毎月の支払い金額は10000円というように、リボ残高に応じて支払い金額が変動する

掛ける割合が5%の場合、リボ残高20万円の支払い金額は、200000×0.05となり、毎月の支払い金額は10000円となる。

(出典:三井住友カード『リボ払いとは?支払方法や手数料の仕組み メリットと注意点も解説』

リボ払いの支払い方法は、支払い回数が定められている分割払いとは違って、毎月の支払い金額が定められているため、支払い金額の大半が手数料を払っているケースも少なくありません。

つまり何が言いたいかというと、『リボ払いは分割払いよりも高い手数料を払っており、毎月の支払い金額の大半が手数料を占めているためリボ払いは長期化し終わらない』という事です。

リボ残高を払わないとリボ払いは返済することができません。しかし、リボ払いの仕組み上手数料ばかり支払っているリボ地獄に陥ってしまうケースが非常に多いです。

実際に100万円のリボ残高を実質年率15%で毎月10000円ずつ返済した場合のシミュレーションが以下の通りです。

◎100万円のリボ残高を毎月10000円ずつ返済したシミュレーション

100万円リボ払い 毎月の支払い金額(初回) うち手数料 リボ払いの元金
元金10000円/月で返済(実質年率15%) 20684円 10684円 10000円

(参考:JCBカード 『ショッピングリボ払いのシミュレーション』

上記の表からわかるように、100万円のリボ残高を毎月10000円ずつ返済した時の、初月の支払い総額は20684円となり、うち手数料が10684円とリボ残高の元金より手数料の方が支払い額が大きいことがわかります。

このようにリボ払いの手数料ばかり支払っていて、更にリボ払いを利用し続けるとリボ残高はどんどん膨れ上がり、リボの利用残高の上限に到達しリボ天となり、リボ払いも利用できないようになります。

リボ払いの返済が終わらない原因

◎リボ払いが終わらない4つの原因

  • リボ払いの毎月の支払い金額が低いため支払いが進まない
  • リボの利用状況やリボ残高を把握していない
  • リボ払いの手数料が高い
  • リボ払いを利用し続けてリボ地獄に...

リボ払いを毎月支払っているのに終わらない、リボ残高が減らない...と感じている人の多くは上記の4つが原因となっており、返済が終わらないようになっている可能性が高いです。リボ払いが終わらないと感じている人は、上記の原因があてはまっていないか確認して、改善する必要があります。

毎月の支払い金額を低く設定している

至極当然のことではありますが、リボ払いは元金を全て返済しないと完済しません。しかし、毎月の支払い金額、いわゆるリボ残高(元金)の設定を低く設定していると残高の返済が遅く進まないため、支払いが終わらないと感じる原因となります。

更に、支払い金額を少なく設定するとリボ払いの返済が遅くなるどころか、余分な手数料(利息)も合わせて発生するためどんどん返済期間も返済金額も大きくなります。

いまリボ残高に対して、毎月の支払い金額を少なく設定している場合は、少しでも支払い金額を高く多く設定し少しでも早く返済することが返済のコツになります。

明細を把握していない

リボ払いを利用する上で重要なポイントは、何の支払いにリボ払いを利用したか把握しておくことが非常に重要です。

リボ払いの利用残高を常に把握しておくことで、毎月の支払い金額と返済期間を細かく計算することができますが、逆にリボ残高や支払い内容を把握せずにリボ払いを利用していると、あとどれくらい返済したらいいのか計算することができません。

また、計画的な返済を立てることすらできないため、まずは自身のクレジットカード会社のサイトやアプリへログインし、リボ残高と明細を把握したうえでリボ払いを利用する必要があります。

リボの手数料が高い

リボ払いの手数料(利息)の相場は約15%~約18%です。この金利の相場はカードローンや分割払いの手数料よりも高く、アコムやアイフルなどのような消費者金融と同水準の金利を支払っていることになります。

たった数%の差と気にしない方もいますが、金融機関の1%は非常に大きな意味合いを持っており、この1%の差で苦しむ方がいることも事実です。

リボ払いの手数料は高いという認識をもっておけば、普段からリボ払いを利用するような事が減り、終わらないリボ払いの返済を進めることができるかもしれません。

リボありきの生活をしておりリボ地獄になっている

リボ払いが終わらない最も大きな原因の1つに、日常的にリボ払いを利用していることが挙げられます。リボ払いは残高が減りづらい仕組みの支払い方法でありながら、リボ残高は新たに利用した分だけそのまま加算されるため、支払いが終わらないリボ地獄に引きずり込まれるケースが多いです。

そのため、リボ残高の支払いが完済しないまま次のリボ払いを利用するとどんどんリボ残高が膨らんでいき、リボ天井に到達する最悪のケースも存在します。

リボありきの生活になっている人は、リボ払いをしている間にまとまった現金を準備して、準備ができればリボ払いの利用を止めて返済に注力することで、リボ払いの完済を近づけることができます。

また、カードローンなどの低金利に借り換える・お金を借りることでリボありきの生活から抜け出せる可能性があります。

リボ払いを返済し続けるとリスクも発生する

『リボ払いの残高は減らないけど返済し続ければいつかは返済できる』と楽観的にとらえる人も存在しており、確かにリボ払いは毎月の返済をし続ければいつかは返済可能です。しかし、リボ払いを返済し続けることによるリスクも存在します。

◎リボ払いを返済し続ける2つのリスク

  • リボ天到達から多重債務のリスク
  • 滞納して信用情報機関にブラックリスト登録されるリスク

リボ天になって多重債務になるリスク

リボ払いを支払い続ける中でリボ払いを継続的に利用し続けると、リボ残高がどんどん膨れ上がり最終的には『リボ天(リボ天井)』と呼ばれる、リボ払いの利用上限枠まで使い切った状態になってしまいます。

リボ天になると、そのクレジットカード会社でリボ払いを行うことができなくなり、一度リボ天になってしまうと、以降のリボ払いの支払いを補填するために他社のクレジットカードでリボ払いを利用するようになります。

リボ天井から他社カードでリボ払いを利用すると、最終的には一気に他社クレジットカードもリボ天井になり、多重債務に陥ってしまう可能性があります。

リボ天になると信用情報にも傷がつくため、新しいクレジットカードの新規作成や他者金融機関からの新たな借り入れも難しくなります。

リボ払いを滞納して信用情報にキズがつくリスク

リボ払いを毎月返済する上で、支払いを続けていくと滞納するリスクが発生します。

リボ払いを滞納するとどうなるかというと、信用情報機関にブラックリスト登録をされます。

流れとしては、支払いの督促上が自宅に届いたりしたのち、それでも支払いがない場合は、クレジットカードが停止され、リボ払いどころかクレジットカード自体が使えない状態になります。

一度ブラックリストに登録されると、新しい金融機関からの借り入れやクレジットカードの新規作成ができなくなるような大きなペナルティが発生します。

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