クレジットカードのリボ払いは、支払いを分割にして毎月の支払いを一定にすることで高額な支払いも毎月の負担を下げて返済することが可能な支払い方法です。
しかし、リボ払いを利用し続けて気づけばリボ払いの総額が100万を超えていた...という人も少なくありません。
本記事では、リボ払い残高が100万円でも返済可能なの?という疑問から、リボ払い100万円を返済するシミュレーションで毎月の支払い金額や返済期間を解説します。
また、リボ払いが終わらない理由・リボ払いを早く完済する方法も紹介します。
- リボ払い残高100万円の返済は可能?
- 100万円のリボ払いを早く完済する方法
- リボ払いの種類と仕組み
- 100万円を超えたリボ地獄で返済が終わらない理由
リボ払い残高100万円の返済は可能?
リボ払いは毎月返済することで返済が可能ですが、支払い金額に対して毎月の利用額が大きいとリボ残高が減らない状態に陥ってしまい、なかなか返済が終わらないことがあります。
そんな中、リボ払いの残高や手数料が膨らんで支払い総額が100万円を超えてしまいどうしようと悩む方も少なくありません。実際にリボ払い100万円は返済できるのでしょうか?
結論から述べると、リボ払い残高100万円の返済は可能です。
リボ払い100万円を完済した人の口コミや体験談もSNS上に存在します。以下がリボ払いを完済した人の体験談です。
◎リボ払いを完済した人の体験談①
◎リボ払いを完済した人の体験談②
100万円以上のリボ払いを返済した人の体験談を見ると、リボ払いの毎月の支払い金額をコツコツと返済して完済する人もいれば、家族にお金を借りてリボ払いを一括返済してから家族に返済するケースも見受けられます。
このように100万円のリボ払いを返済する方法はいくつも存在します。本記事では100万円のリボ払いを完済する方法をいくつか紹介します。
その前にリボ払いの手数料はいくらなのかを確認して、毎月の支払い金額に合わせたシミュレーションを紹介します。
リボ払いの手数料の計算方法
リボ払いの手数料・利息の計算方法は、
『リボ利用残高×金利×30日(利用日数)÷365日』
で計算することが可能です。
リボ払いの金利(年利)の相場は約15%~約18%のため、金利には0.15から0.18%をかけることになります。
利用日数は、リボ払いの返済日翌日から翌月の返済日までの日数を指しており、月によっては31日の場合もあるため注意が必要です。
◎(例)100万円のリボ残高で金利が15%、利用日数が30日の場合の金利手数料の計算
→1000000×0.15×30÷365≒12328円
約12328円が毎月のリボ払いの手数料になります。そのため、毎月のリボ払いの元金を1万円に設定している場合、毎月の支払い金額は10000円と手数料の12328円の合計の22328円が毎月の支払い金額になります。
リボ払い100万円の返済シミュレーション
実際に、100万円のリボ残高を完済するまで返済しつづけた時のシミュレーションが以下の表になります。今回はリボ払いの金利(年利)は15%で計算しています。
毎月3000円、5000円、10000円、20000円、30000円の支払い金額でシミュレーションしており、リボ払いの方式は残高スライド方式で計算しております。
リボ払いの金利(年利)15%でのリボ返済シミュレーション
リボ払いの支払い金額(元金) | 支払い金額(初回) |
支払期間・支払い回数 |
支払総額 | 手数料総額 |
---|---|---|---|---|
3000円/月 | 31500円 | 14年8か月(152回) | 1610260円 | 610260円 |
5000円/月 | 31500円 | 12年3か月(123回) | 1570583円 | 570583円 |
10000円/月 | 31500円 | 7年2か月(86回) | 1483155円 | 483155円 |
20000円/月 | 32500円 | 4年2か月(50回) | 1318750円 | 318750円 |
30000円/月 | 42125円 | 2年10か月(34回) | 1214625円 | 214625円 |
(参考:楽天カード ショッピングリボ払い返済シミュレーション)
表から分かるように100万円のリボ払いを、毎月の元金の支払い最低金額である3000円で返済し続けた場合、約14年と8か月で返済が完了します。しかし、支払い総額は1610260円と100万円のリボ残高であったことに対して、支払い総額が1.6倍にまで膨れ上がっている状態になっています。
以下では各支払い金額に応じた100万円リボ払いの返済シミュレーションの詳細を解説します。
①毎月3000円をリボ払いで返済した場合
リボ払いの支払い方法 | 支払い金額(初回) | うちリボ残高(元金)の支払い | うち手数料 | 支払総額 |
---|---|---|---|---|
定額方式 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
残高スライド方式 | 31500円 | 19000円 | 12500円 | 1610260円 |
100万円のリボ払いの残高を毎月3000円の元金の返済で返済し続けた時の表が上記になります。定額方式と呼ばれる毎月元金3000円+手数料を支払う方式は毎月3000円の支払い金額では存在しません。
多くは残高スライド方式と呼ばれる、リボ残高によって毎月の支払い金額(元金)が変動する方式で支払われます。
残高スライド方式では、リボ払いの残高が100万円を超えた場合、リボ残高(元金)の支払いは19000円に設定されます。そして、金利手数料を含めると、初月から31500円のリボ払いの支払いが発生します。
また、毎月3000円を返済し続けるリボの返済期間は14年8か月、152回にわたる長期の支払いになり、支払い総額は1610260円にまで膨れ上がります。
②毎月5000円をリボ払いで返済した場合
リボ払いの支払い方法 | 支払い金額(初回) | うちリボ残高(元金)の支払い | うち手数料 | 支払総額 |
---|---|---|---|---|
定額方式 | 15684円 | 5000円 | 10684円 | 2254430円 |
残高スライド方式 | 31500円 | 19000円 | 12500円 | 1570583円 |
100万円のリボ払いに対して毎月5000円を支払い続けたシミュレーションが以下の通りになります。
◎定額方式の場合:元金5000円に対して手数料が10684円発生しており、支払いの2/3が手数料を払っておりなかなか返済が進んでおりません。支払い総額はリボ残高が100万円である所から約2.2倍にまで膨れ上がった2254430円にまで増えています。
◎残高スライド方式の場合:元金設定が19000円で設定され、手数料を含めると毎月31500円の支払いが発生します。支払い総額は1570583円と約1.5倍に膨らみます。
100万円のリボ残高を毎月5000円で返済していく場合、残高スライド方式の方が手数料を安く抑えることができ、お得に返済できる可能性が高くなります。
③毎月10000円をリボ払いで返済した場合
リボ払いの支払い方法 | 支払い金額(初回) | うちリボ残高(元金)の支払い | うち手数料 | 支払総額 |
---|---|---|---|---|
定額方式 | 20684円 | 10000円 | 10684円 | 1629478円 |
残高スライド方式 | 31500円 | 19000円 | 12500円 | 1483155円 |
100万円のリボ払いを毎月10000円に返済した場合のシミュレーションが上記になります。
◎定額方式の場合:リボ払いの元金は10000円ですが、手数料が10684円発生するため毎月の支払い金額の初回は20684円になります。リボ払い100万円を返済した時の支払い総額は1629478円です。
◎残高スライド方式の場合:リボ残高が100万円の残高スライドによって毎月の元金の支払いは19000円に設定されます。そこから手数料が追加され、毎月の支払い金額の初回は31500円になります。また、支払い総額は1483155円になります。
100万円のリボ残高を毎月10000円で返済する設定をしている場合も、定額方式の方が手数料が低く、安く返済できる可能性が高いです。
④毎月20000円をリボ払いで返済した場合
リボ払いの支払い方法 | 支払い金額(初回) | うちリボ残高(元金)の支払い | うち手数料 | 支払総額 |
---|---|---|---|---|
定額方式 | 30684円 | 20000円 | 10684円 | 1316997円 |
残高スライド方式 | 32500円 | 20000円 | 12500円 | 1318750円 |
100万円のリボ残高を毎月2万円の元金支払いで返済し続けた場合のシミュレーションが以下の通りになります。
◎定額方式の場合:元金の20000円に対して、手数料が10684円のため毎月の支払い金額の初回は30684円になります。支払い総額は1316997円になります。
◎残高スライド方式の場合:残高スライド方式ですが、元金は20000円の設定のまま支払いがスタートします。手数料を含めると初回の支払い金額は32500円になります。
100万円のリボ払いを毎月2万円で返済する場合、定額方式も残高スライドも発生する手数料は多く変わりません。毎月の支払い金額にも大きな差はないため、返済期間も同じくらいになります。
⑤毎月30000円をリボ払いで返済した場合
リボ払いの支払い方法 | 支払い金額(初回) | うちリボ残高(元金)の支払い | 返済期間・支払い回数 | 支払総額 |
---|---|---|---|---|
定額方式 | 40684円 | 30000円 | 10684円 | 1212920円 |
残高スライド方式 | 42500円 | 30000円 | 12500円 | 1214625円 |
100万円のリボ残高を毎月3万円で返済した場合のシミュレーションが上記の表です。
定額方式の場合も残高スライド方式の場合も、元金の支払いは3万円で手数料が各支払いそれぞれ約1万円ほど上乗せされます。
支払い総額も、定額方式と残高スライド方式それぞれ121万円代であり、どちらを選んでも損得がないようになっています。
リボ払い100万円の返済期間は何年かかる?
リボ払いの残高が100万円の場合でも、長い返済期間で返済し続ければ完済は可能ということがわかりましたが、実際にリボ残高100万円の返済期間はいくらかかるのでしょうか?
リボ残高が100万円の場合、毎月の返済金額(元金)を高く設定することで早く返済することが可能です。
返済期間と支払い回数をまとめた表が以下になります。リボ払いの支払い方法によって返済期間や支払い回数が異なるため、自身のリボ払いの支払い方法がどれなのかを確認してシミュレーションする必要があります。
(参考:JCBカード ショッピングリボ払いのシミュレーション)
①毎月3000円をリボ払いで返済した場合:約14年8か月
リボ払いの支払い方法 | 返済期間 | 支払い回数 |
---|---|---|
定額方式 | なし | なし |
残高スライド方式 | 14年8か月 | 152回 |
100万円のリボ残高を毎月3000円の元金支払いで返済した時の返済期間は約14年8か月になります。支払い回数は152回にも及びます。
定額方式で元金3000円の設定は存在しないため、基本は残高スライド方式による返済になります。
②毎月5000円をリボ払いで返済した場合:約10年3か月~16年8か月
リボ払いの支払い方法 | 返済期間 | 支払い回数 |
---|---|---|
定額方式 | 16年8か月 | 200回 |
残高スライド方式 | 10年3か月 | 123回 |
100万円のリボ残高を毎月5000円の返済で返済し続けた場合、定額方式で約16年8か月、残高スライド方式で約10年3か月の返済期間が必要になります。
定額方式は5000円の元金を毎月返済していくため、支払い回数は約200回にも及びます。残高スライド方式は元金の設定が5000円からスライドして元金設定があがるため、支払い回数は123回と定額方式に比べて少なくなります。
③毎月10000円をリボ払いで返済した場合:約7年2か月~8年4か月
リボ払いの支払い方法 | 返済期間 | 支払い回数 |
---|---|---|
定額方式 | 8年4か月 | 100回 |
残高スライド方式 | 7年2か月 | 86回 |
リボ100万円の残高を毎月1万円ずつ返済した場合の返済期間は、定額方式で約8年4か月、残高スライド方式で約7年2か月の返済期間が必要になります。
支払い回数は定額方式で約100回、残高スライド方式で約86回必要になり、やはり残高スライド方式の方が元金設定が高くなるため、定額方式に比べて支払い期間が短くなります。
④毎月20000円をリボ払いで返済した場合:約4年2か月
リボ払いの支払い方法 | 返済期間 | 支払い回数 |
---|---|---|
定額方式 | 4年2か月 | 50回 |
残高スライド方式 | 4年2か月 | 50回 |
リボ残高100万円を毎月2万円ずつ返済した場合は、定額方式・残高スライド方式どちらでも約4年2か月の返済期間(50回の支払い回数)が必要になります。
リボ残高の元金を2万円ずつ返済した場合は、定額方式も残高スライド方式も2万円の元金の設定になるため、返済期間や支払い回数、手数料などもほぼ一緒になります。
⑤毎月30000円をリボ払いで返済した場合:約2年10か月
リボ払いの支払い方法 | 返済期間 | 支払い回数 |
---|---|---|
定額方式 | 2年10か月 | 34回 |
残高スライド方式 | 2年10か月 | 34回 |
100万円のリボ残高を毎月3万円ずつ返済した場合、返済期間は約2年10か月・支払い回数は34回で完済することができます。
毎月2万円返済した時と同じように、定額方式でも残高スライド方式でもほぼ同じ返済期間、支払い回数、手数料になります。
100万円のリボ払いを早く完済する方法
リボ払いは一度入ってしまうと抜け出すのが難しい支払い方法ですが、冒頭にも述べたように100万円のリボ払いを完済する方法は何種類か存在します。
リボ払いを返済するコツは、とにかく早くリボ残高を返済することです。リボ払いは支払いがまだのリボ残高に対して手数料が発生するため、このリボ残高をいかに早く返済するかがリボ払いを上手に返済するポイントになります。
以下では、早くリボ残高を返済する方法を何種類かまとめています。リボ払いに苦しんでいる人も以下の中から1つでも参考になれば今日から実践することができます。
借り換えを行い金利手数料を下げる
◎金利・手数料の相場
支払い方法 | リボ払い | カードローン |
---|---|---|
金利手数料(利息)の相場 | 約15%~約18% | 約14% |
リボ払いは、借り換えという方法を用いて金利・手数料を下げることができる可能性があります。リボ払いの利息の相場は約15%~約18%ほどに対して、カードローンの利息の相場は約14%ほどになります。
例えば、金利18%のリボ払いを利用していた場合、金利14%のカードローンに借り換えると約4%も金利を下げて支払うことが可能です。
金利が下がると、支払い総額も下がるため減額につながり、結果としてリボ残高の返済を早くすることもできます。
カードローンは各社金融機関や消費者金融で取り扱いがありますが、会社によって金利がそれぞれ設定されている為、カードローンに借り換えても必ずお得になるとは言えません。自身のリボ払いの利息と、借り換え予定のカードローン会社の利息を確認して、メリットがでるか計算してから借り換えを行う必要があります。
一括返済・繰り上げ返済を行う
リボ払いには、一括返済と繰り上げ返済という支払い方法も存在します。
一括返済:リボ残高を翌月に全てまとめて支払う方法
繰り上げ返済:毎月のリボ支払い金額に上乗せしてリボ残高を支払う方法
一括返済ができるほど手元に十分なお金がある場合は、一括返済でまとめて支払うことで余計な手数料を省いて返済することができるため大変お得にリボを返済することができます。
繰り上げ返済でも、残高をいつもより多く減らすことができるためその分リボ払いの手数料を省くことも可能で返済期間を早めることもできます。
リボ払いの設定を解除する
今リボ残高が100万円ある人は、リボ払いの設定を解除してリボ残高を払い終えるまでリボ払いを利用しないようにすることも、早くリボ払いを返済する有効な手段です。
リボ残高が100万円ある状態でリボ払いを継続して利用していたら、リボ残高がなかなか減らないどころか、残高が増えてしまっているケースもあります。
リボ払いを完済しきるまでは、リボ払いの設定を解除してリボ払いを一切利用しない状態にして返済に専念することで早くリボを返済することができます。
毎月の返済金額を上げる
リボ払いの毎月の支払い金額の設定を高くしてリボの返済を進めることも早くリボ払いを返済する方法の1つになります。
毎月元金5000円の支払いを毎月10000円の返済に変更することで、約2倍速く返済を進めることができます。元金の設定をあげると月々の返済は高くなって支払いの難易度が上がりますが、返済が早くなることと余分な手数料を省くことを考えると、お得に返済することが可能です。
債務整理を行い借金を減額する
どうしてもリボ残高100万円が払えない...といった人は、最後の手段として債務整理を行い借金を減額することができます。
リボ残高が100万円あると、毎月少ない金額で返済し続けたら手数料が膨らむため、膨大な支払い総額になります。かといって毎月の支払い金額を高く設定して返済することも難しい時は、弁護士に相談して債務整理を行います。
債務整理とは、借金の減額や支払いの猶予を持たせることを法的な手続きで行う方法です。膨れ上がったリボ残高の手数料を軽減することが可能です。
しかし、債務整理のデメリットとして、一度債務整理を行うと金融機関のブラックリスト入りしてしまうため、一時的にクレジットカードの新規作成や他者からの借り入れができなくなります。
債務整理を行う場合は、メリットとデメリットを確認した上で手続きを行う必要があります。
債務整理の中でも任意整理が効果的
リボ払いにおける借金の減額を行いたい場合は、債務整理の中でも任意整理が効果的とされています。
任意整理とは、弁護士がクレジットカード会社と直接交渉し、利息の減額や今後の返済計画を進めてくれる法的な手続きになります。任意整理を利用することでリボ払いの大きくなった利息を減額し、返済を早めることが可能です。
任意整理は、基本弁護士が直接クレジットカード会社に交渉したり手続きを進めてくれるため、自身で複雑な手続きをすることなく、専門性の高い弁護士にお任せすることができます。
リボ払いの種類と仕組み
上記のシミュレーションでも表示があったように、リボ払いの支払い方法には大きく3つの方法が存在しており、リボ残高やクレジットカード利用者が支払いたい方法によって設定することが可能です。
リボ払いの支払い方法には、『定額方式』、『残高スライド方式』、『定率方式』の3つの支払い方法があります。特によく使われる支払い方法は定額方式と残高スライド方式がメインとして利用されていることが多いです。
クレジットカードのリボ払いを利用する上では、各それぞれの支払い方法の特徴について理解して自身にあった支払い方法を選択する必要があります。
◎リボ払いの支払い方法の種類
リボ払いの種類 | 定額方式 | 残高スライド方式 | 定率方式 |
---|---|---|---|
支払方法の特徴 | リボ払いの残高(元金)を毎月一定の金額で返済していく支払い方法。リボ残高に対して手数料が発生するため、元金と手数料を足した金額を毎月返済する。 | リボ払いのリボ残高に応じて、毎月支払うリボ残高(元金)が変動する支払い方法。変動する残高と手数料を足した金額を毎月返済する。 | リボ残高に対して、一定の定率を掛けた金額を毎月返済する支払い方法。リボ残高の金額によって毎月の元金の返済額は変動する。 |
リボ払いの仕組みとは?
そもそもリボ払いの仕組みとはどのようなものか?という事を理解せずにリボ払いを利用している人も多く存在します。
リボ払いは、クレジットカードの支払方式の1つで、「支払残高」に応じて、毎月の支払額(元本返済と手数料額の合計)があらかじめ決められています。リボ払いにはいろいろな支払い方法があるので、申込の段階から支払要件などについて正しく理解しておく必要があります。
(参考:日本クレジット協会 リボ払いの仕組み、特徴について)
要は、クレジットカードでリボ払いを利用した金額を、手数料を上乗せした金額で毎月ほぼ一定の金額で返済していく仕組みになっています。
アコムやプロミスなどの消費者金融から借りる借金と同じように、毎月の返済金額に手数料が発生しているため、リボ払いを利用した金額より少し多めの返済が必要になるのがリボ払いの特徴といえます。
リボ払いと分割払いの違いは何?
リボ払いと分割払いの違いは何?という疑問や、違いをわからないままリボ払いや分割払いを利用している人も存在します。
リボ払いと分割払いの一番大きな違いは、クレジットカードの利用額に対して、毎月の支払い金額を設定しているのがリボ払いで、支払い回数を設定しているのが分割払いだという点です。
以下がリボ払いと分割払いの違いやメリット・デメリット、手数料についてまとめた表になります。
リボ払い | 分割払い | |
---|---|---|
リボ払いと分割払いの違い | 毎月の支払い金額を設定する | 支払い金額に対する支払い回数を設定する |
メリット |
・支払い金額が一定のため毎月負担なく返済することができる ・急な出費などが発生しても支払いを後回しにすることができる |
・2回までの分割払いは手数料がかからない ・返済期間を明確に把握することが可能
|
デメリット |
・分割払いより高い手数料が発生する可能性が高い ・リボ払いが利用できない店舗がある |
・手数料が発生する ・分割払いが利用できない店舗がある |
手数料 | 約15%~約18% | 約12%~約15% |
リボ払いのメリットといえば、支払い金額が毎月ほぼ一定になるため負担なく返済できる点であり、分割払いのメリットは2回までは手数料無料で利用できたり、12回払い、24回払い、36回払いのように返済期間が明確になっているため把握しやすい点です。
リボ払いと分割払いのデメリットは、利用できない店舗があったり手数料が発生する点だったりと似たようなデメリットが多いですが、リボ払いの方が手数料が相場で3%~5%ほど高い可能性があるため、リボ払いの方が多く手数料を支払う可能性があります。
100万円を超えたリボ地獄で返済が終わらない理由
リボ払いは少ない金額の場合、短い期間と少ない手数料で負担なく返済するケースが多いですが、リボ残高が100万円を超えるとなかなか返済が終わらないいわゆる「リボ地獄」の状態に陥ってしまう事があります。
ではなぜ100万円を超えたリボ残高は返済が終わらないのか、以下がリボ残高が減らない理由と原因になります。
リボ残高100万円の金利手数料(利息)が高い
リボ残高が減らない理由として、リボ残高100万円に対して発生する手数料が高額であることが原因の1つとしてあげられます。
リボ払いは、リボ残高に対して手数料が発生するため100万円もリボ残高が残っていると100万円に対して手数料が発生するため、高額な手数料を支払うことになります。
例として、100万円のリボ残高を毎月1万円の返済で支払い続けた場合、支払い総額は約148万円ほどになり、うち約48万円が手数料の支払いに充てられていることになります。このため、支払い期間も長くなり結果としてリボ払いが終わりづらいようになります。
リボ払いを日常的に利用している
リボ残高が100万円あるにも関わらず、日常的にリボ払いを利用し続けていると毎月支払いをしていても、その分新たにリボ払いを利用した分がリボ残高に加算されるためなかなかリボ払いを返済することができません。
更に、毎月の元金の支払い金額より多くリボ払いを利用していると、リボ残高は増える一方となり支払いが終わらないどころか、手数料も大きく膨れ上がってしまいます。
毎月の返済金額(元金)が少ない
リボ払いは毎月の支払い金額を自身である程度設定できるものですが、楽に返済しようと支払い金額を低く設定すると、元金はほとんど減らず、月々の支払いの半分ほどが手数料になってしまい、返済が終わらない状態になってしまいます。
例として、毎月5000円の返済で支払い続けた場合、リボ払い100万円の支払い総額は、高額な手数料で約225万円にまで膨れ上がり月々の支払いの半分以上が手数料になってしまいます。こうなるとリボ払いの返済はなかなか進まなくなります。
リボ払いの明細を把握していない
リボ払いを利用する人の中には、自身のリボ残高や何に利用したかという明細を把握せずに利用し続けている人もいます。
明細を把握しないと、計画的にリボ払いの返済を行う事ができません。リボ払いの支払い金額や内容を把握せずにリボ払いを利用し続けた結果として100万円のリボ残高にまで膨れ上がっていたり、それ以上のリボ残高になって返済のめどが立たなくなることもケースとして挙げられます。