人脈やコネによる転職・入社のメリット・デメリットを解説&リファラルとは?

「人脈」や「コネ」、「縁故採用」…様々な転職方法の中には、やはりコネも含まれています。

新卒では、「スキルも関係なく、誰でも採用される」、というネガティブなイメージを持たれがちなコネですが、転職の場合でもそのように考えられてしまうのでしょうか?

こちらでは、コネ転職に加え、リファラル(リファーラル)転職についても詳細を挙げていきます。

 

縁故(コネ)採用とは

 

「縁故」が、本来「血縁・姻戚などにおける繋がり」、「人脈による特別な関係」を示しているということは、皆さんご存知のことでしょう。

そのコネを雇用基準として、企業側が転職希望者を見極めるという採用法は、公平性を重要視する大手企業の場合、禁止しているところもあるようですが、逆に積極的な導入をしている企業も少なくはないようです。

 

縁故採用となる繋がりは様々ですが、血縁・姻戚以外では、お世話になった教授、現職の上司や同僚、クライアントやその血縁者、地主、政治家などといった有力者からの紹介が多い傾向にあります。

 

コネ採用による入社のポジティブさ

 

人脈の広さもスキル

 

当然ながら、一般的な就職・転職活動を行って入社した人にとっては、コネにより入社した同僚などに対して、不満な気持ちが強まるはず。

ですが、コネと言えば「コネクション(繋がり)」の略であり、どのような繋がりであれ、広い人脈に恵まれているということは、才能の1つとも言えるのです。

以前なら、コネ入社の社員が迷惑をかけているという話が多かったため、ネガティブなイメージを持ってしまった人が増えていますが、今後はそういった傾向も低下するはずです。

 

コネを得られることが高い信頼性に繋がる

 

今後の転職活動のために、人脈を広げておきたいと考えている人も少なくはないでしょう。

では、どのようにしてコネはでき上がるのでしょうか?

やはり第一に言えることは、自身が「高い信頼性」を持つ存在で

あること。

「信用」だけではなく、「信用され頼られる」存在でなくてはいけないのです。

 

もちろん、ある程度の実力は必要になりますし、自身のメリットだけを考えている人には無理でしょう。

何と言っても採算度外視であり、周囲に役立つこと・方法を考える人でなくてはいけません。

 

まずは、仕事においても周囲から信頼される存在を目標としたいですね。

そして、近年ではソーシャルメディア(SNS)を活用していく方法もいいでしょう。

 

信用第一と考えながら緩い繋がりを大切に、少しずつ増やしていけば、人脈が広がるきっかけにもなります。

また、自身のことばかりを考えては、SNSでさえも繋がりが保てなくなりますから、常に「お互い様」という気遣いを心がけることも重要です。

 

コネ採用によるメリット

 

転職希望者のメリット

 

・一般的な採用までのプロセスである書類選考などを通さないため、楽と言える

・一般的な転職活動ほどの時間と費用がかからない

・ある程度の収入が最初から期待できる

・業務内容での融通が利きやすい

 

やはり、よほどのことがない限り、採用の可能性が高いということが、大きなメリットと言えるでしょう。

 

採用は確約されている、というわけでなくても、事前に採用担当者は情報を得ているわけですから、選考で有利になることは間違いありません。

さらに、自身の実力に関係なく、将来的に出世も約束されている可能性が高く期待できるケースもあることでしょう。

 

企業側のメリット

 

・スピーディな人材確保

・採用にかかる時間や費用の削減

 

企業にすれば、紹介者のこともあり、身元がはっきりとしている人材の確保は、とても重要なポイントになります。

 

また、一般的な採用までのプロセスを短縮できることで、その人件費や会場費、求人広告掲載料、時間などを削減できることも非常に大きなメリットになるのです。

 

コネ転職によるデメリット

 

転職希望者のデメリット

 

・周囲からの嫉妬ややっかみといった厳しい風当たり

・コネ入社が周囲にバレないかとストレスになる、またはコネ入社ということで周囲からの見えない期待がプレッシャーになる

・紹介者への気遣いで、仕事や社風が合わないと感じても簡単に辞められない

 

コネ採用で簡単に入社できたとしても、問題は入社後のこと。

本来、自身のスキルだけでは書類選考さえ無理であったはずの企業にコネ採用となった場合、結局仕事が向いていないとわかっても、紹介者への恩義もあり、すぐに辞められないものです。

 

また、コネ入社ということが周囲に知られ、妬まれる可能性もないとは言い切れず、そのために評価もされづらくなり、出世コースから外れることも考えられます。

そのような逆風に立ち向かえる心強さを備えた人であれば、コネを利用するのもいいかもしれません。

ですが、プレッシャーに弱い人、ストレスで崩れやすい人には、コネの利用を考え直した方がいいのではないでしょうか。

 

企業側のデメリット

 

・公平性についての不平不満が高まる 

・スキルや適正などを見極えめにくい

・紹介者との繋がりがあるため、簡単に辞めさせられない

 

コネ採用について、公平性を問う声が高まるということは、企業にとって大きなデメリットになってしまいます。

さらには、コネ採用の場合、選考基準を甘くする、または基準なしとなることが多く、身元の保証はされていても、実際にスキルなどを確かめられるのは、入社してからということに。

仕事をさせてみて初めて、問題ありとわかっても、コネ採用ですから簡単に辞めさせるわけにもいかず、結局企業にとって大きなマイナスになってしまったというケースは、珍しくもないのです。

 

コネだから落ちる心配はないという楽観視はNG

 

コネだから落ちるわけはないと楽観的に考えてしまうのは危険です。

企業によっては、コネ採用を優先させるところもありますが、筆記をパスさせても面接は本人の実力次第という基準を設定しているところも少なくはないのです。

 

つまり、何らかの問題を抱えていたり、基準に達していなかったりすれば、コネがあるとはいえ、落ちる可能性も高くあるということ。

コネという有利さに甘んじるのではなく、どのような場合でも自身の全力を出し切ることが大切です。

 

リファラル(リファーラル)採用とは

 

コネ採用と同じように考えられがちな転職法として、「リファラル(リファーラル)採用」が挙げられます。

日本では、まだあまり多くは聞かれていない言葉ですが、米国においては、とてもメジャーな採用法であり、大手企業の多くが導入しています。

血縁者などの紹介者を通じたコネによるコネ採用に対し、リファラル採用は、現社員などと繋がりのある人で、企業が必要とする最低限のスキルや適性などの基準をクリアした場合に採用すること。

 

そのため、企業と転職希望者間にはミスマッチとなる可能性が低く、高い定着率に期待できます。

ちなみに米国では、リファラル採用によって入社した人材が、決められた一定の試用期間を難なく終了させ、その後も働き続けるとわかれば、その人材の紹介者が企業から報酬を受け取れるというシステムが一般的です。

 

リファラル採用が注目される時代へ

 

新聞や情報誌、サイトなどへの求人広告や、企業説明会といったイベントによる応募者では、母数は不足気味であり、スキルや適正がマッチする人材の採用は困難であることが事実。

しかも、時間と費用をかけて採用した人材の中には、早期離職となるケースも多いという現状ですから、信頼できる社員などによって人材の獲得を行うリファラル採用の注目度が高まっているのです。

 

 

逆に言えば、転職希望者が、入社したいと希望している転職先企業で実際に在籍している社員との繋がりを作り、自身のスキルやポテンシャルなどをしっかりとアピールすることで、転職成功への近道になると言えます。

とはいえ、米国に比べて日本はまだ保守的な思考を持つ経営陣がどの企業にも多くいるため、紹介者の対象を社員全般とせず、幹部などの責任者クラスに限定している企業も少なくないようです。

対して、海外でリファラル採用を実施している大手企業では、紹介者としての質にはこだわりをあまり持たず、あらゆる職種・役職の従業員が、それぞれ独自の人脈を活用し、在籍する企業に優秀人材の紹介を積極的に行い、貢献していると言えます。

また、上記で説明した通り、紹介者の人材が採用されることで、何らかの報酬を紹介者が受けられるということも、海外の企業でリファラル採用の実施が活発的である理由の一つと言えるでしょう。

 

リファラル採用における注意点

 

転職希望者におけるメリット・デメリットは、コネ採用とほぼ同じようなことが言えます。

日本でもリファラル採用を導入している企業は徐々に増えてきていますから、希望する業界で働く知人・友人がいるのであれば、転職を望んでいることを相談してみるのもいいでしょう。

 

ただし、間に立とうとする側にとっては、今後同じ企業でともに長く働くのに、この人が合っているかどうかなど、大変な判断を強いられるわけですから、押し売りは絶対NGです。

もし断られても、貴重な情報を頂いたと感謝しましょう。

 

そして、まだ現職に就いている転職希望者は、取引先や現職の先輩、退職者などへの相談には要注意。

 

噂はちょっとしたきっかけで広まるものです。

 

また、リファラル採用で入社した後の、紹介者と紹介された人材である自身との人間関係にも注意しなくてはいけません。

 

入社後になって、双方の関係が悪くなってしまった場合、どちらかが離職する、または双方が離職してしまうリスクも高まるのです。

 

人脈が企業に及ぼす影響は、残念な結果に繋がることもありますから、紹介してもらうとなっても、企業や業務についてよく調べ、自身がミスマッチではないかどうかも冷静になって判断することが必要です。

 

コネを使った転職も、上記に挙げたことに注意すれば、今の時代悪いことではありません。

正しく利用することで、スピーディな転職成功への可能性もあり得るわけです。

そして、まだ転職活動を始めていない人は、今後のために自身の向上に繋がる人脈を広げていくのもいいですね。

 

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