転職活動はいつ始めても変わりはないのでしょうか？
転職しようと思い始めたらすぐに、と思ってはいませんか？
いざ転職！と思っていても、現職での繁盛期のこと、時期により変動する求人状況のことなどから、悩んでしまう人も多いことでしょう。
そんな転職希望者が失敗しない転職活動を進めやすくするために、転職活動に最適な時期を決めるポイントをまとめてみました。
転職活動を始める前に、是非ご確認をして下さい。
転職のタイミング：中途採用の求人が多い時期
中途採用は、時期により求人数や転職希望者数に変動があります。
「公益社団法人 全国求人情報教会（https://www.zenkyukyo.or.jp/outline/research.php）」の調査によれば、この数年で中途採用の求人数が増えている時期というと、2～3月、9～11月というデータが出ています。
3月は年度末であり、10月と言えば半期の変わり目ですから、
・1年か半年ごとを事業計画としているための求人
・年度末を区切りに退職となった人員の補充
・新卒社員との研修などを同時進行させるため
などの理由により、求人が増加していると言えます。
ただし、その時期に増えた求人の中には、採用人員目標数に達しなかったために、企業が急な再募集をかけた可能性もありますから、必ずしも理想的な求人ばかりとは言えないと覚えておきましょう。
採用プラン通りに採用をする企業は、前倒しで積極的な求人募集をしているケースが多く、要注意です。
さらに、上記の調査結果で見られる動きは、あくまでも全体的な傾向ということ。
業界・職種などにより、季節のトレンドが異なる場合も多々ですから、自身が希望する業界、または企業の求人情報は度々チェックしておくといいでしょう。
転職の希望者が多い時期
一方、「総務省統計局 労働力調査」（http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/4hanki/dt/index.htm）によれば、転職希望者の増減について、あまり大きな変動にはなっていないようです。
若干増加傾向となっている時期は、ボーナス後の9～10月、年度終わりの2～3月となっています。
転職活動の時期についての注意点
やはり、求人が増える時期には、転職希望者も増える傾向にありますから、それだけライバルが多くなることを覚悟する必要があります。
特に、人気がある企業や通年求人募集をしている企業などに応募する場合は、転職希望者の応募が多くなる可能性が高く、転職活動の時期をずらすことで、転職成功への確率をアップすることができるかもしれません。
また、業界や職種によっても、上記に挙げた変動時期とは違うトレンドのケースも考えられます。
例えを挙げると、経理に関連した職種であれば、3～6月というと決算業務など繁盛期ですから、転職を考える人は少ないとも言えるのです。
もちろん、過剰なまでに時期ばかりを気にしては、転職成功を遠ざけることになりかねませんが、自身の経験やスキルについて自己分析をしながら、希望する業界・職種の繁盛時期などもリサーチし、どのように行動すべきかを考えていきましょう。
年代別による転職時期の心構え
今すぐの転職を考えていなくても、自身のキャリアアップを考える上で、転職すべき時期はいつなのかと考えることもあるでしょう。
その見極めには、自身が希望しているキャリアプランだけではなく、ビジネスにおける自身のスキルや役割について知ることも大切です。
中途採用は、新卒とは違い、即戦力が求められるもの。
当然、年齡や経験年数により、求められるスキルや経験も変わるのです。
では、それぞれの年代において、採用先の企業が求めるポイントとは何なのか、
以下にそのポイントを挙げていますので、スキルや経験など自己分析の際に、是非参考にして下さい。
第二新卒～社会人としての基礎
「第二新卒」とは、入社してから3年で転職を考える若手の社会人のことであり、就職後の経験はあまりないため、求められることは「社会人としての基礎」が大部分を占めています。
具体的な例では、基本的な業務遂行能力やビジネスマインド、人間性、マナーなどが挙げられます。
年代的にも、企業側は未経験を前提として採用の審査を行いますから、異業界へのチャレンジも可能といえます。
20代後半～業務遂行能力
転職活動を行う人が最も多いとされる年代です。
企業側は、即戦力のみならず、今後の活躍が期待できる可能性を持つ人材を必要としています。
ある程度は経験が豊富であろうとみなされますから、職種に対する「業務遂行能力」の高さと、繋がる実績が求められます。
30代～専門分野での成果
30代は、その分野のプロとしてみなされ、若手の育成にも期待が持たれます。
つまり、業界・職種における「専門性の高さと実績・成果」、マネジメントスキルなどが求められています。
転職活動においては、「思い立ったが吉日」とはなかなかいかないもの。
転職すべき時期を見極めるためには、上記にまとめたポイントに注意を向けつつ、準備期間を十分に取り、すべきことを順序立てて丁寧に進めていくことが重要です。
市場動向にも目を向けながら、転職成功へと導くスムーズな転職活動を目指しましょう。
